根拠のある教育を!

根拠のある教育を!

〜教育について考えるブログ〜

【初授業】めちゃくちゃ楽しかった。

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こんにちは、しんです。

 

何とは言いませんが、初授業、してきました。

やっと研修を終えて晴れて自由の身です。

 

守秘義務的なやつがあるので詳しくは書けないですが、雑感だけ。

 

 

準備不足…

 

いきなり恥ずかしい話ですが、正直今回準備不足がすごかったです。

 

何人教えるかも把握してなかったし、テスト印刷し忘れて授業中に抜けたりもしちゃいました。

 

初日で4コマぶっ通しだったのでさすがに物怖じしましたけど、間一髪、なのかな…?

 

一人目がいきなり高3で、特殊構文とかいう英語の中でも教えるのが難しいやつ来ちゃったてんやわんやでしたが、なんとか乗り切りました、、

 

あとの2人は問題解くのが中心だったので自分で頭整理する時間作れたのでよかったです。

これが一度に2人とか担当になったらどうなっちゃうんだろう…。

 

次からは出勤と同時にその日の生徒全員分の必要な用紙やらなんやら揃えようと固く決意しました。

(というかみんなたぶんそうしてる)

 

とにかく楽しかった!!

 

はじめてなのでやっぱり緊張はしましたけど、とにかく楽しかったです。

 

子どもたちもよく笑ってくれたし、ちょっかい出したらいい反応してくれたので面白かったです!(手は出してないです)

 

いつも友達に教えてるような雰囲気でわちゃわちゃできたので自分としてはリラックスもできました。

 

ところで全く関係ないですが、最近髭男とKing Gnuばっかり聴いてます。

 

課題も山積み。。

 

課題ももちろんあります。

 

前述した準備の面はもちろん、他にもいろいろ。

授業とは関係ない、社会人としてまだまだなところもいくつかありました。

 

あと、自分の教え方でほんとに子どもが点取れるようになるのかっていうのは正直自信がありません。

 

前にも書いたかと思いますが、僕は塾の指導スタイルがそんなに好きではありません。

 

点数さえ取れればいいっていうのは違うし、もっと柔軟に思考して答えを導ける大人になってほしいです。

(それが塾で絶対できないってわけではないけれど)

 

でもお金をもらって働いている以上、郷に入っては郷に従え、です。

 

点数を取れる生徒に育てる技術とかが圧倒的に自分には欠けてるのはわかってます。

自分がそういうやり方をしてこなかったから教えることもできない。

 

そこをなんとか乗り越えて、思考力と正答率が比例していくような生徒が増えてくれたら嬉しいなと思う所存であります。

(現状それすらおこがましいのですが、、)

 

兎にも角にも経験と努力あるのみ。

 

自学もしていきたいと思います。4月になったらね。

 

 

おわり

人に勉強を教えるって難しい【塾講師はじめます】

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こんにちは、しんです。

 

 

この「人に勉強を教える仕事」ってのが、塾講師です。

 

教員志望の友達の誘いで、その子の勤めてある場所を紹介してもらいました。

(すごい仰々しい契約書にサインさせられて、色々怖いので詳しい話はできません、、)

 

いきなり子どもに教えるわけにはもちろんいかず、今は研修期間中でいわゆる模擬授業をしています。

 

校長や副校長が生徒役を演じて、それに対して授業を行うアレです。

 

テスト前とかに友達相手に勉強を教えることはあったけれど、生徒相手にお給料をもらいながらそういうことをするのは初めてで、色々とショックを受けています、、

 

「思ってたのと違う…」って正直思っていますが、最初はみんなそんなもんですよね!!!!

 

 

元気よくできない…

 

先生たるもの、子どものやる気を引き出すような明るく元気な授業をしなくちゃね。

 

みたいなことを言われました。

 

まあ当然そうだよなぁとは思うんですけど、普段から感情があまり表に出ないタイプの人間なのでうまくできません。

 

模擬授業で色々とダメ出しをされて、「次は楽しい授業を期待してます(笑)」って最後に煽られて、悔しい気持ちになりました。

 

実は自分でも授業してて大変つまらなかったのですが、なぜかというと、生徒(役の先生)が全くやる気なかったからです。

 

こっちの目を見てくれないし、返事もしてくれないし、質問してもわかりませんしか言わないし、挙句寝始めました。

 

わざとそういう演技をしているのかもしれないけど、そのせいでこっちもテンション上がりませんでした。

 

僕も小中の頃は勉強なんて適当にやってたし、塾も嫌々通ってました。

 

そういう子どもに対して、どうしたらやる気を出してくれるかっていうのがなかなか思いつかない…。

 

細かい授業のテクニックとかそういうのは確かに大事だけど、それ以前に先生としての素養みたいなところでつまずいちゃいました。

 

うーん、難しい、、。

 

臨機応変

 

塾講師といっても実質ただのバイトだし、塾である以上保護者の方々からの要望やクレームももちろんたくさんあります。

 

なので、研修はきっちりやるし、授業の流れみたいなのも一律に決まっています。

 

ただ、実際に授業するときは、様々な工夫が必要です。

 

僕はマニュアルっぽいのに『生徒の机に物を置かないこと!』って書いてあるのを真に受けて、板書用ノートをずっと手持ちで生徒に見せていました。

 

そしたら「それじゃあ見づらいから机の上に置いてあげなさい」って生徒役の先生に言われて、???ってなりました。

 

マニュアルには『生徒と顔を1m以内に近づけないこと』とかも書いてあって、相当その辺気使わなきゃいけないんだろなぁと思って、その延長で机に物を置いちゃいけないのかと思ってました。

 

でも、「ルールの意味をわかってないよね」って言われて、書いてあることしかできない人みたいに思われて怒りとも悲しみとも取れないような微妙な気持ちになっちゃいました。。

 

臨機応変っていうのは楽しい授業にも繋がるし、これこそ慣れかもしれないけど、意識して取り組んでいきたいです。

 

とりあえず塾のマニュアルはガン無視でやろうと思いました。

経験が全て。

 

塾と学校の違い

 

学校って、勉強はもちろんそれ以外のこともたくさん学べる場所だと思います。

 

でも、塾っていうのはとにかく成績を上げることが目的。

そこに対して親御さんもお金を払っている。

 

僕は自分が勉強するときには、『何故そうなるのか』『どういう理屈なのか』をとにかく考えます。

 

そうしないと定着しないし、単純暗記が苦手でおぼえられないからです。

 

でも、それってある程度物事を考える土台が揃っている人だからできることであって、勉強が嫌いで一歩目からつまずいちゃっているような子には少し難しいことかもしれません。

 

(自分を持ち上げてる感じに書いちゃいましたが、個別指導塾なので実際できない子ばかりを教えることになるって副校長に言われました。)

 

人名とか元素記号とかそういうとにかくおぼえるしかないものに対してはそれでいいと思うけど、理科の模擬授業をしている時に「語呂合わせとかでおぼえさせて」って言われて、納得いきませんでした。

 

植物の組織の名前だって、何かしら意味があるから字を見て考えれば名前の成り立ちもよくわかるし、おぼえやすいはずなのに。

 

そういう『物事の考え方』みたいなのが、そもそもの勉強する意味だと思うのに、そこをすっ飛ばして点数に固執する教え方がちょっと気に食いません。

 

「ここはテストに絶対出るから!!」って言って生徒の注意を引きましょうとか、テストに出ないところは飛ばしていいとか、そういうの嫌いです。

 

どんなしょうもない雑学だってどこかで役に立つし、知識同士はそれぞれ紐づいているはずなんです。

 

それが勉強の面白さだし、勉強嫌いが原因で成績が良くない子が相手なら尚更だと思うんだけどなぁ。

 

よく出る問題だから重点的にやるって考え方には文句ないけど、成績が全てみたいなのはほんとに嫌い、、

 

シンプルに職場の雰囲気が悪い

 

こっから愚痴です。

 

新入バイトで何もわからないのに、「なんでわからないの?」みたいなスタンスで接してくるのがムカつきます。

 

社会は厳しいとか自分で考えて動けとか言うけれど、それはある程度育ってからの話であって、最初から放置プレイは非合理的です。

 

前までは、次回の模擬授業の内容を事前に共有してからやっていました。

なので、「次は何の科目をやればいいですか?」って校長に確認しに行ったんですけど、ちょうど授業が始まってしまったので「ちょっと授業…」って呟いて校長はどこかに行ってしまいました。

 

それはまあしゃーないなと思って、他の先生の授業を見学しながら一コマずっと待って、終わってから校長にもう一度聞きに行ったら、「ああ、なんでもいいよ。好きなのやって。」って言われました。

 

それならそうと最初に聞いた時に言えよって思いました。

それだけほいって伝えてから自分の授業に行けばよかったのに。

 

まあなんか僕の考えが甘いとか思う人もいるんだろうけど、自分が1の労力を費やすだけで相手には10にも20にものプラスになるとしたら、その労力をケチるべきですか?って話です。

 

他にも、さんざんこれはやめてくださいっていう貼り紙が講師部屋に貼ってあるのに、授業中に怒鳴り散らして生徒を泣かせている年配の先生もいました。

校長も普通に生徒に触れてました。

 

バイトにはやるなって言う癖に自分は社員だからやってもいいの?って感じ。

 

職場の空気が自分に合うかどうかって僕にとってはすごい大事で、あったかい職場で働きたかったなぁと今更ながら思ってます。

 

最後に

 

まがりなりにも教員を目指しているわけだし、人に勉強を教える環境っていうのには慣れておかなきゃと思って塾講師をやることにしました。

 

ただ、現実は思っていたよりも少し残念で、先行きが不安です。

 

学校の指導補助をアルバイトでやるっていう選択肢もあったことを後になってから知って、そっちの方が経験にもなるしよかったかななんて考えてしまったり。

 

久々に気分が落ち込んだので長々と書いちゃいました。

ほんとにメンタルよわよわになっちゃったなぁ。。

 

でも、発狂しない程度にガス抜きしながら目標に向かって無理せずがんばっていきたいとおもいます。

 

 

おわり

【追記アリ】部活動に関する一連のツイートに関して。

 

https://twitter.com/shin_catus/status/1215836647398338560

 

こんにちは、しんです。

突然ですが、こちらのツイート(以下、元ツイ)に対して多くの人からリプライをいただきました。

(※どうしても誤解を招くような書き方をしてしまっていたため、元ツイは削除しました)

 

なんだか話がどんどんそれて僕が悪役扱いされているのが嫌なので、とりあえず説明のために書きます。

自分の落ち度もしっかりとわかる限り書きます。

 

 

⚠️注意⚠️補足ツイート読んで!

 

まずは、最初に元ツイをしたあと何人かからリプライを頂いた上で補足説明のためにツリーを繋げました。

以下コピペです。

 

①「逃げてるだけ」は言いすぎました。現場で働いている方への配慮が足りませんでした。後述する「受け皿」について、それが整わないうちは現状を変えるのは早計で合理的ではないのではないかという意見です。

②「受け皿」について、曖昧な表現をしてしまいましたが、僕が思うのは「同年代の子どもたちがお互いに真剣に取り組み切磋琢磨できる場」です。それが地域クラブでも構わないです。ただし、最低限全国大会が開けるような土壌(e.g. 中体連に代わる組織)が整わないうちの廃止は混乱が避けられません。

③「非行防止」について、今の子どもたちが夜中に金属バット振り回すかと言ったらそれは稀なので、家に引きこもってしまう場合やゲームに熱中して学業が疎かになるようなことも含んだつもりでした。後出しの定義で納得いかない方もいるでしょうが、よろしくお願いします。

④最後に、「附帯決議」について僕は「学校以外に部活(もしくはそれに代わる活動)を実施する主体を準備する、またはその努力をすること」と理解しています。一刻も早い実現は必須であり最優先にして欲しいですが、この附帯決議=即刻部活動廃止ではないと考えています。(そもそも発端はここです)

これを読んだ上で納得いかないことがあればリプライをくださると嬉しいです。皆さんの最初のリプライのおかげでここまで話の整理ができました。

「(上述した)受け皿が整わないうちに即刻部活動廃止してしまうのは早計である」と読み替えていただければ幸いです。

以上、長文失礼しました。

 

これでもまだ説明が足りていなかったり元ツイが不適切だったりする部分があるのでひとつずつ説明させてください。

 

元ツイに至る文脈

 

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こちらのツイートは元ツイの引用元を辿れば見れます。

 

このツイートを見て、「え、部活の廃止が決議されるの?!」と思って色々調べてみたら、決まったのは給特法の附帯決議で、そこには「部活動の廃止」という文言はありませんでした。

 

政府は、教育職員の負担軽減を実現する観点から、部活動を学校単位から地域単位の取組とし、学校以外の主体が担うことについて検討を行い、早期に実現すること

 


この「附帯決議=部活動即刻廃止」っていう論理がおかしいと思っていたのが元ツイの前提にあります。

 

《しかしこれに関しては同じ方のツイートで「令和4年度までに地域化」ということをツイートしてらっしゃったので、表現の問題だと思います。》

 

【追記: 1月12日23時45分】

ツイート鵜呑みにしてましたが、「令和4年度に学校の働き方改革の進捗確認」と発表はされていますが、それが「=部活動の外部化」であることは確認できていません。

デマの可能性もあるのでしっかり調べてから記事にするべきでした。謝って損しました。

《》内の文章は一旦撤回させていただきます。

 

部活の廃止が決議されるのではなく、部活の地域化を早期達成せよという御触れが決議されるということなら納得です。

 

《附帯決議自体は1ヶ月以上前から出ていた話なので僕の読解不足なところが原因だと思います。

申し訳ありませんでした。》

 

ただし、「部活動即刻廃止」や「スクラップ&ビルド」といった過激な意見にはやはり賛同しかねます。

準備期間やパイロット校は絶対必要です。

 

スポーツの教育性について

 

僕がなぜ部活動を擁護するようなツイートをするかというと、僕自身スポーツに育てられたからです。

 

実は僕は中学の時、部活に入っていませんでした。

県内のクラブチームでサッカーをしていたので部活は免除でした。

 

なので、中学校の部活動についてお世辞にも詳しいとは言えません。

 

なのに出しゃばって部活動について語っているのが鼻につくかもしれません。

それはそれで構いませんし、そう言っていただいていいです。

 

本題は部活動云々ではなく、スポーツそのものの教育性ですから。

 

僕はスポーツを通して、礼儀や思いやりを学びました。努力の大切さも学びました。サッカーだけやってちゃいけない、勉強も当たり前にやらなきゃいけないことも学びました。

 

第二の親と言っても過言ではありません。

 

最上級生になっても冬までスポーツを続けながら、スポーツ推薦を断って一般入試で大学まで進学してきたのも文武両道の大切さを教わったからです。

サッカーだけやっててプロになれなくて露頭に迷った先輩方をたくさん見ています。

 

なので、別に部活動じゃなくてもスポーツに真剣に取り組める環境があるならいいんです。

それは地域クラブでもいいし、部活動でもいいけれど、とにかくそこから教員は切り離さなきゃっていうのが世論だし、僕もそう思います。

 

全国大会については、かなりいろんな方に突っ込まれましたが、これは多分僕に落ち度があります。

 

というのも、中学校の部活動には、楽しく体動かしたいだけの人もいるし、強制的に入らされて嫌々やってる人もいるし、友達がいるからなんとなくやってるだけの人もいるんですよね。

 

そこを考えていなかったので、全国大会で日本一を目指すことがなにより真剣になる条件だと思い込んでいました。

 

そもそも部活の強制とか全くいらないと僕は思っているので、やりたくない子はやらないと思い込んでいました。

それで生存バイアス的にやる気のある子しか部活に残らないって勝手に想定してましたけど、実際は強制の学校が多くて自分の想定が完全にズレていたんだと思います。

 

浅はかでした。ごめんなさい。

 

ただし、スポーツの教育的意義は間違いなくあるので、それに適応できる子どもだけが真剣にスポーツできる場を整えられれば部活動を廃止してもみんな幸せなのかな、と思ってます。

(蛇足ですが、真剣に取り組むという意味で文化部も同じです)

 

最後に

 

部活動の外部化にしても、教員の働き方改革にしても、現場主導でできることには限りがあると思います。

 

最終的には国が法律なりルールなりを変えることを発表しない限りは変わりません。

 

なので、今みたいにTwitterバチバチやるのにどこまで意味があるんだろうと思ってしまいますが、僕自身は勉強になったかなと感じています。

 

自分も気づかないうちに偏見というか、固定観念が根付いていたんだなぁってことに気付かされます。

 

最初っから僕のツイートの中身を噛み砕かずに文字上の論破のみを目的にしてるような人には付き合いきれませんが…。

 

変えるべきものは明確だし、それを訴える相手もはっきりしてます。

今回はやり方の面で対立してしまいましたが、そういう時には話し合って折り合いをつけることができなければいけません。

その練習ができて、ある意味良かったと思います。

 

以上です。後々追記するかもしれません。

 

ありがとうございました。

 

 

ほんとは通信制について書くつもりだったのに、、

早く進学先決めます。

時間外労働は教員の満足度を下げるのか?【卒業論文】

 

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こんにちは、しんです。

 

ここ数ヶ月、卒論にかなり力を割いていたので、ブログ更新してませんでした。

心待ちにしていた人がいるとは思ってないので謝りはしません。笑

 

やっとこさ卒論書き終わったので、その内容をちょびっと記事にしたいと思います!!(書き終わってほっとしてる)

 

 

教員の時間外労働と職務満足度の関係

 

ずばり、卒論のテーマがこれです。↑

 

はじめは「教員の職場環境が満足度に与える影響」を分析したかったんですけど、やってくうちにテーマが変わりました。

それについては後で書きます。

 

以前TALIS2018の記事でも書きましたが、日本の教員の勤務時間は世界最長です。

平均週56時間。

 

しかも、年間の精神疾患による休職者数は約5000人です。

病気休職者全体の65.1%がうつなどの精神疾患による休職です。(文科省より)

 

職務満足度が精神疾患を引き起こすと主張する論文もありますし、一般的にも職場に満足してない方が離職率も高そうですよね。

 

そういう文脈で、教員の勤務時間と職務満足度についての分析をしたい!と思ったわけです。

 

精神疾患のデータと比べたら、満足度のデータは簡単に手に入りますし…。笑

 

TALIS 2018

 

使ったデータはTALIS 2018のsecondary schoolのデータです。

 

詳しくは以前の記事を読んだりググってみてほしいんですけど、簡単に言うと「教員に対していろんな質問をした調査」って感じです。

 

その中のいくつかの質問を選んで、量的分析をしました。

 

 (以前書いたTALISの記事↓↓↓)

shin-catus.hatenablog.com

 

残業は満足度を下げない?!

 

ロジスティック回帰分析と傾向スコア法というふたつの分析をしましたが、難しいので内容は省いて結果だけ書きます。

 

結果としては、

 

  • 同僚との関係性や学校の雰囲気が良いと、職務満足度も高くなる傾向がある。(相関関係)
  • 勤務時間そのものはそこまで満足度に影響がない。(相関関係)
  • 過労死ラインを超えて働く教員は、職務満足度が低くなる。(因果関係)
  • 過労死ラインには達しないが時間外労働をしている教員は、職務満足度が高くなる。(因果関係)

 

相関関係と因果関係についても昔記事を書いたので興味がある人はぜひどうぞ↓↓↓

shin-catus.hatenablog.com

 

注目してほしいのは、因果関係のところです。

 

過労死ラインに達する教員は当然のごとく職務満足度も下がっています。

しかし、残業はしてるけど過労死ラインまではいかない教員に関しては、逆に職務満足度が高くなるという結果が出ました。

 

僕は、残業は無条件に満足度を下げると思っていましたが、実はそうではなさそうです。

 

教員という職業に限って言えば、過労死ラインに達しない程度の残業は逆に満足度を高めるかもしれない、というのが今回の僕の卒論の結論です。

 

もっと自分を大切にしてほしい。

 

上の結果は、教員の奉仕精神や責任感などに起因していると考えられます。

 

それにかまけて年間9000兆円をぼったくっているのが日本政府なのですが、それでいいのか!って思います。

 

僕も教員を目指そうかな〜と思ってるので自分ごととして考えますが、仕事量が多すぎるからとはいえ子どものためになかなか手を抜けないのが教員です。

 

さらに残業代も出ない、周りの先生もみんな残業が当たり前、となれば、自分の時間外労働に対して疑問を持たなくなってしまってもおかしくはありません。

 

子どものために尽くす姿は素晴らしくて、立派だと思いますが、その頑張りが教員全体に波及して過労死が生まれているとも考えられなくはないです。

 

すごく受け身な解決策しか提案できないのが心苦しいのですが、まずは時間外労働をやめましょう。

 

…って言ってもそれができたら苦労しないんですよね、、

 

とにかく、自分の裁量で減らせる仕事はどんどん減らしてもいいと思います。

 

どんなに子どもがかわいくっても、結局は他人の子です。

度を越して教員が出張ってしまうのは、その子自身の家庭の成長にも繋がりません。

 

子どもの自主性と家族の絆を信じて、そっと鞘に収めることも考えてみてもいいんじゃないでしょうか。

 

きっとその先に、残業が当たり前ではない世界が待っています。

 

一番大切なのは自分の体です。

自分をもっと大切にしてほしい。

 

それが今回卒業論文としてではなく、ブログ記事として僕が伝えたいことです。

(こういう感情的なことは論文に書けない…)

 

最後に

 

最後に、この論文の信憑性について。

 

今回の分析では、相関関係ではなく因果関係を推計しよう、というのがゼミ全体での課題でした。

 

そのためにいろんな手法を試して自分に合ったものを探して、その結果として研究テーマが変わったわけです。

 

ただ、まああくまで学士論文だし。

教授は「私の修論よりいいです」なんて言ってくれたけど、査読されてるわけでもないし、とてもじゃないけど信憑性があるとは言えません。

 

今回は「単なる残業」と「過労死ラインを超える残業」の2つを振り分けの基準値としましたが、満足度への影響が正から負になる転換点がどこかにあるかもしれませんし、まだまだ改善の余地はあります。

 

単純な相関関係の方が読み手としては受け取りやすいまでありますね。笑

 

ですが、僕の4年間の集大成として、暖かく読んでいただけていたら幸いです。

 

 

以上です。

ありがとうございました!

 

次は「教職課程とるかも?!」について書こうかな〜。

ジェンダー教育+α が日本には必要【Twitterでのジェンダー議論について】

 

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こんにちは、しんです。

 

ジェンダー教育というか、性的平等のバランス感覚ってどう形成されるんだろうって思ったので書いて整理してみようと思いました。

 

 

日本はジェンダー後進国

 

日本はジェンダーギャップ指数世界110位の国です。

経済力から見るとありえないくらい下です。

それだけで僕はこの国に住んでいることが恥ずかしいし、どうにかなって欲しいと思う。

 

しかし、ジェンダーギャップというのを改善するには、とにかく教育が大切です。

学校という半強制的に学ばされる場をすり抜けてしまうと、その後、男性は既得権益にあぐらをかいてジェンダーについて学ぼうとせず、女性は幼少期からの性的役割の押し付けに疲れて世間に訴えることを諦めてしまう。

 

そうなると状況は変わらず、たとえどれだけの男性がまともにジェンダーについて知ろうとし、どれだけの女性がめげずに意見を発信しようとも、世の中の巨大な流れは止まりません。

 

女性へのハイヒール強制に対する反対運動がどのように行われていたか、また宇崎ちゃんポスターの何がいけなかったのか。

あなたは知っていますか?

 

確かに発信することは必要不可欠で世の中をある程度変えるけれど、どれだけTwitterで騒いだって日本にとっては残念ながらちっぽけ。

 

なので、いかに子どもの頃、学校でそれを学ばされるかが大切だと思います。

算数や理科も確かに大切ですが、そうやってペーパー上の成果を求めすぎた結果、国民の心は貧しいままです。

人として生きていく上で一番大切なものを教わる環境が与えられる国になってほしい。

 

ツイフェミとミソジニスト

 

Twitterを一つの国としてみてみます。

 

大海の果てが大きな滝であると思い込んでいた頃、人々は互いに干渉せず、穏やかに暮らしていました。

 

しかしインターネットという海が存在し、その先に別の国があることを知った時、人々は争いを始めました。

 

(ここまでは例え)

 

あえて蔑称というか、お互いが使っている敵の呼び名を書きますが、Twitterにはツイフェミとミソジニストがいます。

 

もちろんまともなフェミニストやただの男性もいますが、主に争いの火種になっているのはこの辺。

 

まともなフェミニストの発言にミソジニストが意味のわからない絡みをする場合、そして関連ツイートに対して頭の悪いツイフェミが噛みつく場合。

 

ものすごく口を悪くして書きましたが、これは最悪の場合の2パターンです。

ここにまともな男性女性が複雑に混ざり合った結果、収拾のつかないことになります。

 

否定したい人もいるかもしれませんが、きっと誰しも心当たりはありますよね?

明らかに自分のツイートの真意を理解してないようなリプライが来たり、ただの誹謗中傷をされたり。

 

それを放置することは世のためにならないと思って反論や説明をしますが、大体意味はありません。

決して理解されなかったり、メッセージの端々をつままれ第三者から攻撃を受けたり。

 

そういう人たちをブロックして無視すれば鎮火するんだろうけれど、人間社会とはそううまくできてない。

悪人に影響されたさらなる悪人や偽善者が生まれる限り、争いは深まるばかりです。

 

日本は広いので、自分の周りには自分が生きてきた世界とは全く別のルートを通って大人になった人しかいないと言っても過言じゃありません。

Twitterではさらにそれが顕著に出ます。

 

読解力皆無な人なんてザラだし、彼らがそうなのかどうかが一目でわからないところもタチが悪い。

 

なので、期待しないことをお勧めします。

 

問題の根本はどこ?

 

事象には原因があります。

 

では、日本のジェンダー不平等の原因、根本はなんなのでしょう。

僕もわからないので一緒に考えてほしい。

 

中心に〈ジェンダー不平等〉と書いてそこから考えられる問題や原因を周囲に紐付けて書いて、さらにその先にまた考えられる問題・原因を書いて…というのを繰り返す手法(呼び名を忘れた)を使って問題を細分化するとどうなるか。

 

僕の場合は、

  1. 大人がわかってないから(世代間連鎖)
  2. 身体機能的な問題
  3. 男性がモテないから
  4. 男性メインのマーケティング問題

等が出てきました。

 

僕はコテコテの男で、しかも女心全然わからないので的外れなこと書いてる可能性が大ですが、なにかあったら教えてください🙏

 

1については最初にも書きましたが、そういう悪しき流れを断ち切らなければいけない、という問題提起。

 

2は生物の種の保存という観点で見ると、とても動物的で受け入れ難いですが可能性としてはゼロじゃないです。でも論外です。

 

3は個人的に真理だと思っていて、モテない男性ほど逆恨みで女性を嫌う傾向があるんじゃないかなぁと思います。(逆もまた然りですが)

2015年の「出生動向基本調査」によると、18〜39歳までの男性の性交渉経験を持たない割合は25.9%です。

また各年代の同割合は、全て女性の数値を5〜10%上回っています。

とはいえ、イケメンプレイボーイであっても中身はクズという例はたくさん見てきたので、あくまでTwitter上での話です。

引きこもりや非正規雇用の増加、税負担による可処分所得の低下とかも絡んでくる話ではあるので、全部想像でしかありませんが…。

 

4が最近一番話題に上がる部分で、「表現の商材化」からの流れなんじゃないかと思います。

表現とは本来自由であるべきで、自らのアトリエでのみそれを楽しんでいた頃は問題はなかったのだけれど、今はそれを商品あるいは広告として大量生産して世に出している。

誤った価値観によって生まれた潜在的女性軽視の表現が公共の場に出ることで、傷つく人がいたり性差別の再生産に繋がります。

個人として楽しむことがふさわしいかは別として、人の目につくところに出すものとしてはTPOを守りましょうねってことに落ち着くんじゃないでしょうか。

 

ジェンダー教育+α

 

以上を踏まえた上で、今の日本に必要なことは

の二つだと考えます。

 

すごく当たり前なことなんですけどね…。

 

僕はジェンダーとかまともに考え始めたのは大学入ってからで、それまでは「男が女を守るんだ!」っていう小6の担任の先生の教えが全てでした。

中学に入っても大した性教育は受けさせてもらえず、女の子がどうしてプールを休むのかも知りませんでした。(これは知らなくてよかったのかもだけど)

 

ジェンダー教育は感情論だし、性教育は触らぬ神に祟りなし。

 

異性との接し方も分からず草食系どころか光合成男子になっていたのはきっと僕のせいですが、痴漢被害者が責め立てられる風潮や望まない妊娠による乳児の死体遺棄などには、教育が本来果たすべき役目を全うしなかった責任があるのではないでしょうか。

 

そしてただ教育をするだけでなく、それを後世に残さないように活動すること。

自分から何かを発信したり主張したりすることも大切だし、マスコミ等の対応も重要。

 

そういった性教育+α をこれからの日本はやっていかなければいけないのだと思います。

 

 

長くなりましたが、以上です。

何人が読むかはわかりませんが、自分の考えは整理できました。

もし間違ったことを書いてたら助けると思って連絡ください。

ありがとうございました!

文部科学大臣に頼っていいのだろうか。

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こんにちは、しんです。

 

文部科学大臣が新しい人になるそうです。

 

モリカケ問題で名前が挙がった人らしく、前評判は最悪。

さらに、最近の言動にも大きな疑問符が生まれています。

 

早速批判されていますが、文部科学大臣を批判したところで何になるんだろう…と思ってしまいます。

 

その辺について思うことを書きます。

 

 

新しい文部科学大臣への批判

まずは、こちらをご覧ください。

9月24日の文部科学大臣記者会見の映像と会見内容のテキストです。

萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和元年9月24日):文部科学省

 

いくつか違和感のある部分を並べます。

 

「元々の教員のプライドでもある給特法を見直して、一般公務員と同じようにするとしてしまったらインセンティブがなくなってしまうと思います」

 

「チーム学校」という概念の中で、そこに携わる人たちが、自分の本業はもちろん頑張ってもらうけれども、空き時間では違うこともやってもらうようにして、うまく働き方を変えていけばですね、先生たちの負担は減ることができると思います」

 

「やる気のある先生がクラブの顧問を日が暮れるまで一生懸命やっていたら迷惑だ、みたいな学校にはしたくないと思っていまして、やれる人には是非、走ってもらう」

 

給特法が教員のプライドってなに?って感じですよね…。

現場のことを何にもわかってないのを自ら露呈してしまっている。

 

「チーム学校」に関しても前から言われていますが、その前に教員の仕事そのものを減らす努力はしないのか。

教員以外の人の負担が増えてしまっては意味がないです。

 

最後のは論外。

部活動が多忙化の大きな要因だとわかってこんなことを言っているのかが謎。

 

…みたいな感じでまあ散々な言われようです。

(上のは僕の意見)

 

政治は変えられるか

これは相当スケールの大きな話になってしまうのですが、今の日本の政治はかなりヤバい。と個人的には思っています。

 

政治っていうのはすごく難しくてたかだか大学生の僕に文句言われるのは嫌かもしれませんが、たかが大学生が文句言うくらいには酷いんじゃないかなと思います。

 

国民の意見が全く反映されない。

というか、大多数の国民を犠牲にして誰かが甘い蜜を吸っているような、そんな違和感を感じます。

 

前回の選挙ではかなり反安倍の流れがあったと思います。

 

僕は政治学については素人なのでこれ以上深くはツッコミませんが、選挙の結果大きく何かが変わった感覚はありません。

 

このように、政治を変えるというのはとても大変なことです。

 

同じように、文部科学大臣ポンコツだからといって、僕たちに直接できることはあまりない。

 

本気を出せばあるんだろうけど、みんな毎日仕事があるし、そもそも変えられるほどの実力を持った人は滅多にいない。

 

というわけで、僕の結論としては、「大臣に頼らず自分たちでなんとかしていくしかない」ということになります。

残念ながら逃げの一手ですけど、ほかに良い手が思い浮かびません。

 

大臣を責めてもしょうがない?

文部科学大臣っていうのは指名されてなるものだけど、果たしてふさわしいのかっていうのは微妙なところですよね。

 

文部から科学まで精通していて完璧に答弁できる人なんてのは滅多にいないです。

 

そういう意味で、そもそも文部科学大臣の記者会見に意味があるのかは疑問です。

 

いろんな官僚や専門家が話し合って最後に決定を下すのが大臣なら、一番話を聞きたいのは専門家です。

 

それで専門家の言うことに大臣が従わないなら大臣を責めたくもなります。

 

でも、ぶっちゃけ時間の無駄なんじゃないかな?と思います。

 

これは署名を集めたりすることが無駄とかじゃなくて、むしろ真逆なんですけど、そういった活動を引っ張っていく人に賛同するのは不可欠です。

 

しかし意見のある人全員が国会に乗り込んでぎゃーぎゃー騒いでも邪魔になるし、そんな知識も持ち合わせていない人がほとんどでしょう。

 

なので、パンピーはインターネット等を通して情報を発信していくことで世論を改革に傾けることに注力するほうが効率がいい。

 

この理論で言うと、大臣を責めることには意味はありますね。

世論を動かすという意味で。

 

最初は意味がないと思って書き始めたので新たな気づきがありました。笑

 

ただ大事なことは、大臣の一挙手一投足をしつこく監視するのではなく、その背後にある情報に注意することです。

 

結論

僕自身ちょっと不本意ではありますが、大臣を責めることには意味があると思います。

 

これは悪口言っていいってことじゃなくて、冷静に分析して意見するってことです。

 

暴言を吐いたりクソリプ送っていいってことではありません。

 

しかし、反対に大臣に頼ることには意味がない。

 

大臣なんてのはただの飾りで、ネフェルピトーが操っていたあの髭面のオッサン(名前は忘れた)みたいなものだと思っておくぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。

 

以上です、ありがとうございました!