根拠のある教育を!

根拠のある教育を!

〜教育について考えるブログ〜

Teacher Aideしよう!【シンポジウムに参加して】

みなさんお久しぶりです、しんです!

 

教育に関する記事はこのブログと決めているのですが、最近はnoteの方ばかり更新してました。

 

今は院進学のための準備に色々と追われていて忙しいので濃い内容のブログが書けないでいます。

とまあそれは言い訳なんですけど、今回は書くべきだと思ったので久々にパソコンを開いたわけです。笑

 

何があったかというと、Twitter見た人は知ってるかもしれませんが、Teacher Aideの関東支部の皆さんが主催したイベントに参加してきました!

 

 

結局一緒に行く人がいなかったので一人で行きました!

 

Let's Think ~みんなで考えるカラフルな教育~

この日のスケジュールは、前半に講演会とパネルディスカッション、後半には懇親会というふうになってました。

 

実は東京学芸大学東急東横線学芸大学」駅を間違えてしまって大遅刻したので前半の講演会は半分以上聞けませんでした。。

 

全体的なイベントの内容はとてもよかったです。

僕自身こういう会に参加するのが初めてだったので、いつもネットでしかお目にかかれない内田良先生や斉藤ひでみ先生と実際に空間を共有できて光栄でした!

 

今回のシンポジウムは撮影・録音等禁止でした。

どこまでブログに書いていいかわからないので詳細はTeacher Aide 東京支部様にご確認いただけたらと思います。

 

僕の中では初めてTeacher Aideの皆さんの活動に肌で触れた貴重な時間だったので、印象に残ったことを少しだけ書き残しておきます。

 

学校=聖域

講演会の前に、福井テレビで放送された教員の働き方改革を追ったドキュメンタリー番組『聖職のゆくえ〜働き方改革元年〜』という番組の上映会を行っていたそうです。

 

僕は午前中部活の試合だったので残念ながら行けませんでした、、

 

福井県でしか放送されていない番組なのでなかなか見ることができないのですが、Teacher Aideの皆さんが福井テレビと交渉して上映会を行う許可を得てくれたそうです。

会場でも言われてましたが、これが皮切りとなって『聖職のゆくえ』が全国で再放送されるようになればいいなぁと僕も思います。

 

この番組に関連して、講演会では教育社会学者である内田良先生(名古屋大学准教授)が「学校は聖域である」ことについて話してくださいました。

 

過去に発生した数々の死傷事故、特に最近では話題の組体操にも触れて、いかに学校が「聖域」として特別扱いされてきたかをわかりやすく解説していただきました。

 

不審者対策には20億円も投資をして学校を改築するのに、組体操は対策されない。

なぜでしょう?

 

内田良先生いわく「組体操は教育だから」。

 

「教育だから」という大義名分のもとに危険な組体操が続けられたり、体罰が行われたりする。

 

それだけではなく、なんと体罰を犯した教員で免職となった教員は0%だそう。

 

国家賠償法という法根拠があるらしいですが、そんな非合理なことありえますか?

 

体罰は何があっても許されないし、それが学校だから、教育だからといって罪に問われなくて言いわけがありません。

 

給特法といい、つくづく学校というところは別世界なんだなぁということを改めて思い知らされました。

 

教育と法

大遅刻したせいで講演会は内田良先生の出番しか間に合わなかったのですが、その後に行われたパネルディスカッションで他の登壇者の方々のお話も少しずつ聞くことができました。

 

その中で特に勉強になったのは教育法学者の高橋哲先生(埼玉大学准教授)が話してくださった法律のお話でした。

 

僕も教育経済学というマイナーな学問を学んでいる身なので、教育法学というあまり聞きなれない分野にシンパシーを感じました。笑

 

と言っても、教育と法律とは切っても切り離せない関係なので、ある種あって当たり前な分野なのかもしれません。

 

ついこの間、給特法について書いてあった『法学セミナー』という雑誌を大学図書館で見かけて少し読んだのですが、高橋先生はまさにその記事を書いた人だったそうです。笑

 

パネルディスカッションの話に戻りますが、教員も公務員とはいえ労働者なので、給特法と労働基準法という二つの法律の間で議論されます。

 

僕も法律は詳しくないので聞きなれない言葉がたくさんあったのですが(三六協定?とか)、教員の時間外労働が労使協定(同意のもとに働くこと)を抜きに行われているというのが問題だというのに驚きました。

 

今まで僕は変形労働時間制について、そんなに問題視してきませんでした。

正直、総労働時間が減るという条件付きなら悪くもないんじゃない?程度に思ってました。

 

しかし、今回の登壇者の方々は口を揃えて「憤りを感じる」とおっしゃっていました。

 

 長沼先生も、変形して伸ばした繁忙期の勤務時間分を長期休みに休まなくてはならないけれど現状では全部休んでも足りない、と言ってました。

 

高橋先生のお話を聞いて、学校での変形労働時間制の適応には法的問題が多すぎることを学びました。

 

法律やエビデンスなど、きちんとしたステップを踏まないずさんな政策提言は嫌いです。

結果の見えない博打と言ってもいいかもしれません。

 

中教審での議論に現場教員(当事者)が参加していないにもかかわらず現場の重要なルールが決められてしまうことに日本の教育現場の根本的な問題点があるような気がします。

 

特に変形労働時間制については、過労死のリスクが高まることも言及されていました。

 

結果が見えないどころかむしろ最悪の結果が見えている、といったところでしょうか。

 

変形労働時間制は働き方改革の施策とはなりえないと、今ならそう思います。

 

 

現場意識の不足

最後に一番大事だと思ったことを書きます。

 

中教審答申や部活動ガイドラインによって、明確に数字を出して活動や業務を制限するようなものが提案されてきました。

 

それに対して学校現場はどういう反応をするかというと、必ずしも好ましく思っていない教員もいるようです。

 

長く部活動をやりたいから適当にガイドラインを曲解して今まで通り続けていたり、教員の業務量を減らすことができずに労働時間を短く申告するようなハラスメントを管理職が起こしたり。(「ジタハラ」と言っていたと思います)

 

教職の専門性や特殊性を盾に労働時間の短縮に反対している人もいるそうです。

 

どんなに周りが改革を進めようとしても、現場がそれについてこなくては結果は伴わないと僕は思っています。

 

子どものためを思うなら、学校の働き方は改革されるべきです。

 

子どものためを思っているふりをして自分を満足させるのはもうやめましょう、、

 

終わりに

軽く書くつもりがずいぶん長くなってしまいました。。

 

今回のシンポジウムは本当に学ぶことが多くて、手帳4ページ分びっしりメモを取って帰ってきました。笑

 

普段Twitter等を通してしかこういうことは学べないので、これからも機会があればイベントに参加してもっとたくさんのことを学びたいと思います!

 

Twitterとかで知り合った方々にも今日少しだけですがお話できたので、楽しかったです!(じんぺーさんとは話せず、、ごめんなさい)

 

最後に、素晴らしい会を開いてくれたTeacher Aideの皆さま、ご登壇いただいた方々、そして何より同じ思いを持って集まってくださった参加者の方々に、ありがとうございました!

 

これからもTeacher Aideしていきましょう!!

 

では、また!